暖かさが増してくる四月頃になると、客に炉中の炭火が見えないようにという配慮から<透木釜>を趣向として用いることがあります。その際に、火のおこりをよくするために、炉壇と釜の羽の間に透木を置きます。 透木は「敷木」から転訛し 釣釜: 炉の終わりに近い時季には、暖気に向かって火気を厭うので、 炉を深くし、少しの火で湯の沸くように小釜で釣釜にする 筒形、棗形、鶴首、車軸といった細長い釜が好まれる …なんていう説明をよく見かける でも、ちょっと変だよな 透木釜(すきぎがま) 透木にあててかける釜の意味から命名されたと考えられる。 透木(すきぎ)は、敷木から転化した言葉で拍子木形の木片をいう。 平蜘蛛とか達磨とか百侘釜のように刃付のものを炉壇または風炉の肩へ覆 三月は釣釜を楽しみますが、炉の最後の月となる四月には透木釜(すきぎがま)をかけます。炉の左右の縁に拍子木のような形の木(これを透木(すきぎ)という)を置き、その上に羽のある釜を乗せて使用するものです。 炭点前の場合。 鐶をとって釜付にかけ、釜敷を出して釜を上げる。 右手で右の透木をとり、左手に持たせ、次に左の透木をとる。 左手の透木の上に重ねて持ち、体は釜のあるほうへ斜めに向き、 右手を使って左手に持ち直す。 炉の最後の月となる四月には透木釜(すきぎがま)。いよいよ火を遠ざけたくなる気分が そのまま釜の形態に現れます。周囲に羽の付いた透木釜。釜と炉壇の間に透木を挟みます。濃茶・薄茶点前は特に変わりませんが、 4月は『炉』での点前になります。 透木釜ってどんな釜? 炭をおこし、透木釜でのお点前になります またまた、自分用メモになってしまいましたが・・・(汗) 『炉』のお点前では、全身練香の香りになりますが、炭の燃える音だったり・・・五感が研ぎ澄まされ、時間を忘れてしまいます。