ワーファリンは血液をさらさらにする薬として、動脈硬化がみられる方に心筋梗塞や脳梗塞などの心血管疾患予防として用いられています。 透析患者さんは心血管疾患で亡くなる人も多く、心血管疾患の予防治療を必要とする方も多いのですが、ワーファリンの使用には注意が必要です。 しかし、一方で心筋梗塞や脳梗塞の血栓塞栓症の治療や予防のために血液をサラサラにする薬(アスピリンなどの抗血小板薬やワルファリンなどの抗凝固薬などをまとめて抗血栓薬といいます)を内服されている方が増加してきており、これら 脳梗塞は再発しやすい病気です。再発すると重症化しやすく、命に関わることも少なくありません。そんな脳梗塞の再発を防ぐためには、どのような点に気をつければよいのでしょうか。自治医科大学内科学講座神経内科学部門主任教授の藤本茂先生に再発予防について伺いました。 Contents 1 血液をサラサラにする薬とは 1.1 なぜ血液をサラサラにしなければならないの 1.2 脳梗塞や心筋梗塞の予防に 1.3 血液をサラサラにする「抗血栓症薬」とは 2 血液をサラサラにする薬はどんなものがあるの? 2.1 代表的な抗凝固薬「ワーファリン」とはどん … はじめにクイズを一つ。 問い 次の病気に共通しているのはなんでしょうか? 心筋梗塞(こうそく)、脳梗塞、深部静脈血栓症、肺塞栓(そくせん)症 答え 病気の起きた場所は違っていますが、共通しているのは血の塊である「血栓」ができ、それが血管を詰まらせていることです。 血栓とは、血管の詰まりのこと。心臓の冠動脈にできると心筋梗塞、脳にできると脳梗塞を引き起こします。血栓を防ぐための最大のポイントは、食生活を改善して血液をサラサラに保つことです。 〒391-0011 長野県茅野市玉川宇原山11400番地 血液をサラサラにする薬について分かりやすく解説します。 血液がドロドロになってしまうと、動脈硬化や血栓症により、脳梗塞や心筋梗塞のリスクを高めてしまいます。そこで、病院に行くと、血液をサラサラにする薬を処方されることがあります。